若い時の鋭い輝きと、50を過ぎてからの錆び付いたような美しさ。
そういうのを感じるようになった。
自分自身が50を過ぎてからどんなモノを発する事ができるか。
そういう事を考える年代だ。
昔の自分自身が最も輝いていた頃とは違う、揺るぎのない自分自身が出てくる年代。
「昔はこうだった」そういう言葉が出てくるけれども
それは、そこで自分自身が止まっている証拠なんだと思う。
年齢を聞かれると冗談で27歳と答えるんだけれども
その頃と気持ちは全く変わっていない。
「やってやるぜ」と思っていた27歳の頃
「俺ならできる」と思う53歳。これだけの違いだ。
昨日は久しぶりにお取引先の酪農王国オラッチェさんよりエプロンのご注文を頂き制作していた。
昔の、あの頃を思い出しながら、一枚一枚手作業でプリントしていく。
全く同じ作業をしながら、あの頃はこうだったと思い出しながら制作した。
「これをやりたい」という気持ち、アイディアが溢れてくる時期があって、
僕にとって今がその時だ。毎日沢山の人に会い沢山のことを進めていく中で、
伊豆の里山にある山荘をどう使うかのプランを中心に、
PEACEFUL ACTIONの事、新規サテライト店の計画、無理のない生産管理などを考えている。
どうやったらスタッフ全員が自分の得意とする分野を仕事に活かして充実した仕事を進めていけるか。
最も重要で一番難しいと感じる部分だ。
若い頃とは違う力。映画や音楽を見ていてそういうことを感じたりする機会が増え、そんなふうに経験を重ねていけたらと思う。